2012年07月08日
阿麻和利とは地名である

どの琉球史の本を読んでも、勝連の英雄「阿麻和利(あまわり)」を「天降(あまふり)」の意味
だとの見解を載せている。
ちなみに2chでもそう書かれていたw
まあ英雄に対しての伝説的な解釈に違いないのだが、ここでは阿麻和利の意味を別の角度
で考えてみたい。
僕の実家は、九州の大分県だ。平成の大合併のせいで消滅してしまったが、かつて大分県
南部のリアス式海岸のつらなる地方を北海部郡・南海部郡と呼んでいた。
この海部は「あまべ」と読む。
戦国期までは、海部衆と呼ばれた水軍・海賊の根拠地であった所だ。
また、高名だが、三重県の志摩地方では、素潜り漁をする女海人を「あま」と言う。
元は琉球であった奄美も「あまうみ」の変化と言う説がある。勿論、海の意に違いない。
勝連・奄美・大分南部・三重県志摩の四箇所には、黒潮の当たる所と言う共通点もある。
僕としては、阿麻和利は「海割」と書くのが正しいと思っている。
海に割って出ているもの・・・それは何か?
勝連半島のことだ!
阿麻和利とは、勝連地方そのものの事であり、勝連の王として賜った異名なのに違いない。
一応、勝連按司は代々「あまわり」と名乗っていたと言う説もある。

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Posted by ばんしゅる at 21:45│Comments(0)
│沖縄の人名