2012年07月21日
那覇市の地名 ~若狭とは何か?その2

画像は、20年来通う若狭パーラー。
とはいえ、数年前に麺が替わってから、あまり行っていない。うーん。
縮れた平麺の復興を強く望む今日この頃である・・・
さて、若狭の意味なのだが、若狭といえば福井県の旧国名だ。
福井県は、日本海に面し、背後に丹波の山々を背負う。西部一帯は、リアス式海岸で
南北の幅の狭く、東西に細長い県なのだ。
この福井の地勢と若狭は似ている。
若狭は東シナ海に面した東西に長く、背後に松尾山(今の松山公園)を背負っている。
やはり、若狭も素朴に地勢から来た地名ではないだろうか?
若狭の「狭」だが、これは「狭国(さく)」のことに違いない。
大和では、平地の少ない狭い地域に「佐久間」と言う地名があったりする。
同じく沖縄でもサクには、「佐久」の字が当てられていることが多い。
「佐久川(さくがー)」なんて地名の場所は、谷合いの小平野を指すことは既に明らかに
なっている。
若狭の場合、谷間と言う訳ではないが、海岸線に辻原(ちーぢばる)・潮崎(うしゅざち)・
花城(はなぐすく=波之上宮のある断崖)・上ぬ毛(若狭小のある低草地)と高地が、続い
ているのだ。
また、南の松尾山は、今の松山公園・福州園・上ノ蔵(の内兼久山)と広い範囲に及ぶ。
若狭は、この2つの高地に挟まれた狭間(はざま=狭国)なのだ。
では若狭の「若」とは何だろうか?
若と言う字に相当する地形・地勢用語は無いように思う。
そこで「若さ」を国語辞書で調べてみた。
年齢の少ないと言う意味以外にあった!「若さ=未熟な様」と載ってある。
なるほど、これはイフーナーカジャーがするなあ(笑)
若狭を「未熟な狭国」と仮定してみると、どういうことになるのか?
若狭とは、「はっきりサクとは言えない地域」となる。
つまり、「やや狭い地域」と言うことだ。うーん。面白いなあ(笑)
そういえば、福井県もあれだけ南北に狭い県なのに、沖縄や香川・佐賀の
ように小さい県と呼ばれることが無い。
福井県もまた、若狭の名に恥じない「やや狭い県」なのだ(笑)

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Posted by ばんしゅる at 09:07│Comments(0)
│那覇市