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2012年07月11日

那覇市の地名 ~辻(チーヂ)とは何か?

那覇市の地名 ~辻(チーヂ)とは何か?



辻・・王朝期から戦前の遊郭地帯であり、今尚、ソープランド等の風俗店やラブホの
密集する妖しげな街だ。

同時に宮廷料理の味わえる料亭やステーキハウス目当てに訪れる食の街だ。
僕のお気に入りの焼肉屋やそば屋も辻にある。侮れない街なのだ。

辻は、方音でチーヂ。交差点や交通の要所の意味の辻と言う漢字が、当てられてい
るが、勿論、この街にはそんな特色は無い。

チーヂとは何か?

辻は浮島の西南部にあたるが、浮島の地形自体が今となっては判り辛い。
で、辻以外にチーヂと呼ばれる所を調べると、何となく意味が判ってきた。

新都心のDFSの目の前に水タンクのある高地がある。
米軍天久住宅地区の返還前からある貯水施設だ。
ここは、シュガーローフと言う名で有名な、沖縄戦の旧軍陣地跡である。

別名は慶良間(きらま)チーヂ。遠望すると、慶良間諸島が綺麗に見える故に付いた
地名らしい。

「慶良間見ゆしが、睫毛見ーらん」と言うことわざがあるが、案外ここで生まれた言葉か
も知れない。

ここで、チーヂを遠望の利く高所だと仮定して、辻の地形に当てはまる所を探してみる。
それが、画像の三文殊公園だ。
明治初期の地図には潮崎(うしゅじゃち)とある。
公園の隣、ホテル街の前、波之上自練まで続く緑地帯は、かつての海岸線だ。

その後ろ、今の料亭ことぶき・ホテルあかね・○屋パーラーのある辺りを辻原(ちーぢばる)
と呼んでいたらしい。
遊郭地は、この辻原よりも南の低丘陵に作られていたのだ。

ところで、○屋のぜんざいは、でーじまーさいびんどー。御試ししょーりよーさいw

と言うことで、辻とは本来、三文殊公園付近の高地を指していたに違いないと思う。
とすると、慶良間チーヂとの共通点の高所が、チーヂの意味になるのだ。

ちなみに浦添市勢理客(じっちゃく=ぢーちゃく)や東風平町の勢理城(ぢーぐしく)あたりも
チーヂと関係ある地名なのではないだろうか?

で、チーヂには、どんな漢字を当てるべきなのか?で悩んでいる。
チーもしくはヂーで、高さを表す漢字が思いつかない。

もしかするとチーヂは頂地(ちょうぢ)の音韻変化?と独断で考えてみたが、判らない。

うーん。まじ判らんしが・・・



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Posted by ばんしゅる at 09:39│Comments(0)那覇市
 
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